無限に広がる大宇宙。それは生命を育む優しき母であり、わが子に試練を与える厳しき父でもあった。その試練のひとつが、遠くの星を飲み込んだことを、まだ惑星「肉球」の猫たちは誰も知らなかった。

初夏の長雨が小休止した星空のある夜、ドンブリ座方向から流星雨が降った。観測した科学者のカツ博士は、ドンブリ座の消滅という異常現象と、謎の通信電波を捉える。

翌朝・・・星消滅の原因がブラックホールを胃袋とする暗黒怪猫である事実に直面した博士は、もはや現実逃避の毛繕いで忙しい。

その頃、仔猫たちが埋立地で石の卵を発見し、学校の理科室に運び込んだ。担任テン先生の制止も効かず、匂いを嗅いだり、猫パンチをくれたり。

「これ、夕べの流れ星じゃニャイ?」

さすが学級委員長のモエは冷静だ。その時、卵からドンブリをかぶった珍妙な仔猫が生まれた!

「ドン太」と命名された仔猫は、すぐに教室いっぱいに成長し、母代りのモエの頭に直接、拙い言葉が響く。

(パパ、ムカエ、クル。クロイ、オバケモ、クル。ミンナ、アブニャイ)

テレバシーだと気付いたモエは、テン先生と共に『防衛軍提供こねこ電話相談室』へ電話をかける。だが、発見時から狙っていた興行師テンシンが、マタタビでドン太を誘い出し、巨大ヘリで連れ去ってしまった。

オート三輪で追跡するテン先生とモエ。そしてカーラジオから流れる臨時ニュース。オカモチを持った怪猫オヤコドン出現・・・遂にパパが来た!

モエは、ドン太を無事にパパ怪猫に返せるか?
そして迫り来る暗黒怪猫への対抗策は?
親子の絆と宇宙愛をかけた戦いが今始まる・・・ |
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