『大怪描シリーズ第6弾』
ゴロ対メカゴロ
ポスター画像『ゴロ対メカゴロ』
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スタッフ&キャスト

Stuff & Cast

企画・制作: 曽根麻矢
監督: 葉月奨
脚本: 福島ジュン
撮影: 相沢ジョウ
特撮: 中田テル
音楽: 佐東カツ
出演: 田島ハルコ
麻布カズキチ
吉村ヒラタ
陸ゴロウ
斧河うしこ
蘇祢ゴロ
久住マモル
   
  
物 語
  長らくアメショウ合衆国の統治下にあったオキニャワが、ようやくニャッポンに返還されて5年。政府は、オキニャワがニャッポン領であることを世界に示すために、海洋資源の未来を掲げた大規模な博覧会をオキニャワで開催した。

  会場の中でひときわ目立つピラミッド型の荘厳な建物。国土の大半を砂漠に被われたエジプシャン国のパビリオンでは、海洋資源の活用という観点から無尽蔵の海水を真水に変える最新装置が大々的に展示されていた。しかし、エジプシャン考古学者のサクジ博士の興味は、もっぱら会場の片隅に置かれたバステト神像にあった。博士は、助手のサエに神像の足元に刻まれた象形文字の拓本を取らせ、毛玉山山麓の研究所で、その解読に没頭した。

  ちょうどその頃、博覧会会場で奇妙な地震が多発していた。神像の安否を心配するサエは、博士の甥マサとともに空路オキニャワに飛ぶ。その2匹にサクジ博士から機内電話で連絡 が入った。あの象形文字には、こんな予言が書かれて いるという。

『金色のネコジャラシがなびく時、猫類を滅ぼさんと巨大な怪猫が現れる。しかしバステト神の使い<キングマウ>と勇敢な怪猫がこれを退けるだろう』

  夕日の中、会場近くの空港へ着陸しようとしていたその時、大規模な地震が会場を襲った。飛行機の窓から会場を見下ろしたサエとマサは、博覧会のシンボルタワーが夕日に黄金色に輝きながら、地震で揺れているのを見て、予言に息を飲んだ!

 そして、空港の滑走路に亀裂が入り、大怪猫ゴロが現れた。
「ゴロが予言の怪猫ニャの?」
「まさか! ゴロが猫類を滅ぼすなんて、ありえないニャ!」
固唾を呑む2匹の眼下、後を追うように、今度は暴猫ニャンギラスが出現し、 ゴロに飛び掛った!

 近くのアメショウ合衆国基地に緊急着陸したサエとマサは、空港でニャンギラスを徹底的に痛めつけるゴロを見て、大きな違和感を感じた。
「おかしいニャ。親分のゴロがあんなに無慈悲に他の怪猫を痛めつけるなんて」

 徹底的に痛めつけられたニャンギラスの、泣きの入った悲痛な叫び声が天高く 響き渡ると、宵やみ迫りくる海から、もう一匹のゴロが現れた!
「ゴロが2匹!? いや、こっちが本物ニャ。だって、鼻クソ柄があるもニョ」
「それじゃ、あの偽者は?」

 エジプシャン国パビリオンに向かう車のカーラジオに、突然、不敵な笑い声が混信してきた。

<我々は大宇宙をマタにかける悪の団体「ニャリバン」。かつて「うしこ」では失敗したが、今度こそ惑星・肉球を頂くニャ>

 思わず顔を見合わせたサエとマサ。その車窓から偽ゴロの体が銀色に輝き、 一体のサイボーグ怪猫となるのが見えた。

 <我々が宿敵ゴロを研究し尽くして完成させたメカゴロ。生身のゴロなどに負けはしニャいのだ。ゆけ!メカゴロ、ゴロを葬り去るニャ>

  取っ組み合いの喧嘩を始めたゴロとメカゴロ。しかし、スペースモリブデンで作られたメカゴロは、なんとも硬い。眼からゴロのマタタビ火炎に拮抗する 虹色の光線も出す。

「どうもゴロの旗色が悪いニャ」

 マサのうめきに、ラジオからはノイズにまみれたニャリバンの不愉快な高笑いが流れ出る。

  その時、エジプシャン国パビリオンの中から、神々しい金色のマスクを被った巨大な怪猫が出現した。バステト神の使い<キングマウ>だ。キングマウは、メカゴロがゴロの火炎に気を取られている間に、目にもとまらぬ速さで背後に廻りこみ、いきなり飛び蹴りをかました。

「神様の使いにしちゃ、戦い方がコソクだわニャ」

 キングマウとゴロは、悪の化身メカゴロを撃退することができるのか。

  5000年の時空を越えた予言が今、現実のものとなる!? 
     
     
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