空想科学シリーズ第5弾

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スタッフ&キャスト

Stuff & Cast

企画・制作: 曽根麻矢
監督: 葉月奨
原作: 川内康王
音楽: 小川比呂氏
主題歌: 「猫光仮面は誰でしょう」 (夕焼ソノラマ)
作詞・川内康王
作曲・小川比呂氏
歌・近藤ようこ・クイーンひよこ会
出演: 大村ブンブ
柳谷ポマード
速水ヤエ
夏島トモ
須藤ケン
上村ケンチャン
片山コウ

協賛:

ニャッポン瓜生産共同組合連合会
株式会社ホンニャ
国際猫教振興財団
ヒマラヤン共和国観光省
  
物 語
  2500年の昔、ニャッポンの遥か西方ヒマラヤン帝国で発祥したと伝承される猫教。そこでは日光と月光が民猫を救うとされる。日光は一千もの光明を発して広く天下を照らして闇を滅尽し、月光は清涼をもって衆生の生死煩悩の焦熱から離れる。だが、一般民猫には知られていない猫教の神髄、それは社会通念の鎧を貫いて、自らの欲望を偽ることなく照らし出す「猫光」だ、という。

  このところニャッポンのお茶の間は、夜な夜な原チャリを乗り回し、魚屋からサンマを奪取しまわっている『猫光仮面』と名乗る謎のターバン猫の話題で持ちきりだ。個々の悪さの他愛無さから最初は気にもしていなかった警察も、このところの苦情の多さにようやく重い腰を上げた。が、そこはそこでやっぱりお役所仕事。担当割をめぐる無意味に長いたらい回しの果てに引き受け手はなく、困り果てた松ヤン警部は、名探偵と名高い呪十郎に謎のターバン猫の調査を依頼する。

  運転免許不携帯の違反をもみ消してもらうことで仕事を引き受けた呪探偵。部下のタコ八とキム子を従え、さっそくターバン猫の調査を開始するが、被害者からの事情聴取を続けていくうちに、そのターバン猫とは別に、今のニャッポンで暗躍しようとしている悪の組織の存在が見え隠れする。誰もがその組織を『サタンの瓜(ウリ)』と呼んだ。

  謎のターバン猫は『サタンの瓜』の手先なのか? あまりにも当然な疑いを持った松ヤン警部は、呪探偵とともにターバン猫を捕獲するためのさまざまな作戦を敢行する。

「首輪ロック作戦」
「自走捕獲器作戦」
「マタタビガス弾作戦」
そして『ターバン風船化作戦』

  しかし、どの作戦も、まるで”内通者がいるように”うまく出し抜かれて、どうにも捕獲できない。 この警察とターバン猫の捕り物は、テレビワイドショー「午前3時に飯をくれ」で実況生中継され、視聴率70%の業界記録を叩き出した。

  そんな中、警察のドタバタをあざ笑うかのように、ついに『サタンの瓜』が動き出した。 古代ヒマラヤン帝国の血を受け継ぐ大富豪スゴーク=カネガスキー殿下。なぜかニャッポンの聖地ツキヂに住んでおり、ミルク池マグロ林の贅沢三昧。頭から瓜を被った不気味な一団が殿下の豪邸を襲撃、ヒマラヤン帝国の秘宝の所在を示すといわれる地図を強奪する。

  『サタンの瓜』首領ウリガスキーの先祖ヘチマーナ=ハヤト=トウガン=サタンは、ヒマラヤン帝国転覆の陰謀を企て失敗し、追放されたのだ。だが、子孫のウリガスキーは先祖の復讐よりも帝国に眠る莫大な財宝を我が物にしようと企んでいた。
そのためには地図と、それを照らす宝石<猫光の眼>が必要だった。

  最新光線銃「Super URI-2023」の開発に成功していたウリガスキーは、その恐るべき光線銃を、肉球防衛軍も御用達と噂される狙撃猫(スニャイパー)コードネーム≪ゴウヤ13≫に渡し、宝石<猫光の眼>をカネガスキー殿下の娘フー=ジコチャン=カネガスキーから奪取することを命じた。

  「猫光」つながりで無理やりに娘フー護衛を担当させられた松ヤン警部と呪探偵。さきのドタバタ生中継も影響して、この事件の世間の注目度は赤マル急上昇! しかし二人がカネガスキー邸を訪れた時には時既に遅く、娘フーは『サタンの瓜』のアジトにさらわれていた。 グルーミング禁止の拷問を受けていた娘フーから<猫光の眼>が奪われそうになったその時、原チャリの爆音も高らかに『猫光仮面』が現れた!

  猫光仮面の真の目的は何か? 『サタンの瓜』そして『ゴウヤ13』との社会通念の鎧を喝破する猫本来の欲望を賭けた死闘が、今始まる・・・のか?
     
     
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