『NYANBALANCE』劇場版
ウルトラ29Q
ポスター画像『ウルトラ29Q』
大判画像はこちら
スタッフ&キャスト

Stuff & Cast

企画・制作: 曽根麻矢
監督: 葉月奨
脚本: 山田マサ
撮影: 内海ショーチャン
特撮: 鷹野ヒロ
音楽: 宮内クニ
録音: アブミ・ラボラトリー
出演: 蘇祢ゴロ
斧河うしこ
ユカ=タートルビール
        (友情出演)
古谷ビン
亀山ガラ
清田チロ
   
  
物 語
 その夏、ニャッポン各地でネコが消滅する事件が続発した。毎日猫報のカメラマン・隅田川ユリコは自慢のカメラ Nekon J-22 をぶら下げ、連日の取材活動に奔走していた。そのユリコの目の前で、次々と友猫が消えてゆく。ユリコは、ついにネコが消される瞬間をカメラに収めた。それは、不思議な粘液に触れた途端に、ネコの体が掻き消されていく決定的瞬間だった。

 だが、その日以来、ユリコに不気味な影がつきまとう。恐怖に駆られながらも気丈なユリコは、航空会社「猫川航空」のパイロット・猫城目(にゃんじょうめ)ジュンと共に、影の正体を暴くために調査を進め、「2200年の挑戦」という小説に行き着く。驚いたことに全ての事件は、その小説に書かれたとおりに起こっていた。そして、ついにケムール猫(にゃん)がその姿を現した。

 ケムール猫は 2200年という未来の時間を持つ惑星から、ネコマタ伝説を真に受けて、不老不死を求めてニャッポンの猫をさらっていたのだ。闇を疾走するケムール猫に震え慄くニャッポンのネコたち。

 だが、そのニャッポンの混乱振りを宇宙の彼方から見つめる糸目があった。ケムール猫の母星との交信を傍受していたビール星猫だった。ビール星は未曾有の気候変動に見舞われ、ビール星猫の主食原料であった、ある植物が壊滅状態となった。そのビール星猫は、惑星・肉球でふんだんに栽培されている大麦を狙っていたのだ。

 ビール星猫は肉球侵略のため、獰猛な怪猫・ガラニャンを隕石に詰め込んで送り込んできた。世界中に降り注ぐガラニャン入り隕石は、肉球方面作戦司令長官であり、ビール星随一のガラニャン使いと称された、ビール星猫ユカによってコントロールされていた。狭い隕石の中に閉じ込められていたガラニャンは、隕石から出てくるなり手当たり次第に暴れまわる。

 ユリコとジュンは、大量のホッピーでユカを誘う出し、ガラニャン誘導装置の奪取を目論む。

 その頃、ニャッポンの南方海上の彼方に、巨大な氷山が迫っていた。ユカ司令のずぼらな制御のため多くのガラニャン入り隕石が南極に落ち、南極の気温を急激に上昇させていた。その影響で南極の巨大な棚氷の1つが分裂し、氷山として流れ出していたのだ。そして、そこには氷河期に閉じ込められた冷凍怪猫・ペギニャが眠っていたのだ!

 とくに意味もなく一番近かったニャッポンに照準を合わせたペギニャは、冬眠明けの空腹で、ニャッポン最大の漁港を持つ首都・焼津に飛来。水揚げされたばかりの新鮮な近海マグロを零下220度の冷凍光線で瞬時に冷凍マグロにして持ち去った。襲撃現場を取材していたユリコは、生き残った魚河岸のおっちゃん達の『マグロは生の 方がうまいにゃ!』という罵声をバッチリ録音した。

 ニャッポン防衛隊は水入り巨大ペットボトルによる防御線を敷いたが、全国の主要漁港は、次々と冷凍されていった。このままでは、ニャッポンの鮮魚が全滅だ!ユリコとジュンは、ペギニャの弱点を求めて、タマネギ中毒研究所を訪れたのだが・・・
     
     
戻る

COPYLIGHT(C) 2003 SHO HADZUKI, ALL RIGHTS RESERVED.

当ブースに掲載されている作品はフリーデータではありません。
ダウンロードした作品の無断複製、無断転載、二次配布、およびデータ自身への無断リンクは御遠慮下さい。