猫映スタジオニュース

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  • 猫映では本作品より特撮映画のカラー化を始めた。これまで70ミリシネスコ版で製作を行ってきたニャッポンの特撮界としては、初めての試みであり、アメショウ映画界からの技術供与によって実現したと伝えられてる。その際のカラー技術のライセンス料は膨大な額に上ったとみられ、作品の制作費に相当の負担を強いたことが、そのストーリーに盛り込まれた特撮シーンの少なさからも垣間見ることができる。
  • 本作品は、 ニャッポン初のカラー特撮映画という評価より、むしろそのストーリーに込められた痛烈な社会風刺・批判という点で、後年評価された、と時空連絡評議会・日本ニャッポン歴史研究所編纂による「ニャッポン映画史」で評されている。
  • 当時のニャッポンでは若猫を中心として社会全体にモラルの低下が起こり、駅のコインロッカーに生後間もない仔猫を捨てる事件が多発した。その社会的衝撃は、現在発掘が進んでいるニャッポンの大手通信社・老猫(じじぃ)通信のニュース原稿にも克明に記載されている。当時、決して社会的地位が高いとは言えなかった特撮映画が、このようなシリアスな問題に真っ向から取り込んだことにより、親子で映画館を訪れる家族猫に大きな波紋を呼び起こした、と映画公開当時のニュース原稿は締めくくっている。
 
 

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