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猫映では本作品
から『怪奇幻想シリーズ』というカテゴリの特撮作品群の製作を開始した。これまでの猫映が得意としてきた特撮映画は、巨大怪猫(単体、または複数)が大暴れして、防衛隊などと壮絶な戦闘を繰り広げる、という基本スタンスで進められるため、物語の展開は健全かつ明朗であり、仔猫たちから絶大な人気を博していたが、一部のファンを除く大部分の成猫、とくに仔猫にせがまれて映画館を訪れる父親猫たちには、単なる「お子様映画」としての評価しか得られていなかった。
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猫映では、これらの成猫の集客・動員を図るため、出演雌優の露出度、色気、猫同士の欲望や絶望などを特撮のエッセンスとして散りばめた、新たなジャンルの特撮作品群の製作を決定した。
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本作品は『怪奇恐怖シリーズ』の第1弾として製作され、極限的な状況に置かれた猫たちの欲望や行動を如実に描いており、後世の評価は極めて高かった、と時空連絡評議会・日本ニャッポン歴史研究所編纂による「ニャッポン映画史」は伝えている。
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