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戦争なる集団的行動は、地球における人類と同様に、惑星・肉球における猫類にも、大きな判断の誤りを生じさせる一種のヒステリー現象のようである。この年、
ニャッポン周辺国およびニャッポンのマスコミにより、さきの戦争でニャッポン陸軍が行ったとされる幾つもの猫体実験や猫道的に許されざる研究の一部が、広く世間に知られるようになった。
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当時のニャッポン映画界・テレビ界では、まだまだ戦争ものは人気が高く、仔猫向けテレビ
アニメでも、多くの戦争モノが制作されていた。その中で、『鉄猫22号』と題される作品は、戦争の持つ狂気、科学の持つ無味乾燥さを色濃く訴えた異色のとく撮影映画であった、と時空連絡評議会・日本ニャッポン歴史研究所編纂による「ニャッポン映画史」では伝えられている。
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