猫映スタジオニュース

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  • 科学者にしてSF作家である小松菜左吉のベストセラー小説を映画化した『ニャッポン沈没』は、猫映の特撮映画史上さん然と輝くニャッポン特撮映画の最高峰との誉れも高い、SF巨編である。まだコンピュータによる映像模擬など無かった時代。すべてをミニチュアワークとフィルムエフェクトで作り上げた本作品は、高度発情期のニャッポンを象徴する『重厚長大』の1つの集大成であった。
  • 以降、幾つかのSFベストセラー小説がニャッポン映画界で映画化されたが、すでに高度発情期から石油危機、そして長期インフレに移行し始めていたニャッポン経済には、『ニャッポン沈没』を成立させたかつての重厚長大を支えるだけの体力はなく、中途半端な作品の連作となり、ニャッポン映画の斜陽に拍車を掛けることとなった、と時空連絡評議会・日本ニャッポン歴史研究所編纂による「ニャッポン映画史」では伝えられている。
 
 

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